ティム・バートンの夢が膨らんだ1本 映画「フランケンウィニー」
映画「フランケンウィニー」の試写に行ってきました。
「フランケンウィニー」はティム・バートン監督の最新作。
であると同時に、25歳のティム・バートンがディズニー在籍時代に製作した
短編映画「フランケンウィニー」のリメイク作品でもあるのです。
日本では、1994年に「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の同時上映として
東京・大阪のみで公開されました。リアルタイムでこの作品も観ていたワタシ。
その後、ワタシはかなりのナイトメアファンとなるわけですが、
それと同時に観たこの「フランケンウィニー」のことも忘れられなかったの。
オリジナル版では29分だったこの作品、今回は87分になっています。
モノクロ3Dという奇妙なスタイルをとっていますが、それはオリジナル版が
モノクロであったことに由来していると思う。ティム・バートンは本作も
モノクロで撮ることにこだわったんだって。「白黒で描くことで感情的な
ストーリーテリングやフィーリングが強調されるはずだと思っていた」とか。
ナイトメアの世界にも通じるストップモーション・アニメーションが
モノクロ3Dとマッチし、ミニチュアの世界をのぞくような感覚でした。
物語は、小さな街ニュー・オランダに暮らす、科学が大好きな少年ヴィクターと
愛犬のスパーキーを中心に展開されます。ある日、不幸な事故でスパーキーを
失ってしまったヴィクター。唯一の友だちであり、最高の相棒を失った
ヴィクターは、科学の授業で習った「電気の実験」を応用してスパーキーを
生きかえらせるのです。誰にも内緒だったその実験は、「死んだこと」に
気づいていないスパーキーの無邪気な行動により、家族やクラスメイト、
街の住人の知るところとなり。。。やがて、街は大混乱になってゆくという。
ストーリーはシンプルですが、キャラクターはティム・バートンらしいテイスト。
著書である「オイスター・ボーイの憂鬱な死」に出てくるキャラクターにも
似ています。キャラクター含めて、好き好きはあると思うけれど、
愉しさ、可愛らしさ、優しさだけでなく、哀しさ、醜さ、寂しさなども
兼ね備えた作品はティム・バートンならでは。奇妙で残酷で、温かい。
それは寒いからこそ実感できる温かさみたいなものにも似ていて、
その温度差が伝えるものってあるんだなと思います。だからこそ、白黒なんだ。
主人公の孤独な少年ヴィクターはティム・バートン本人を彷彿させるし、
舞台となるニュー・オランダの街は「シザー・ハンズ」の街のよう。
「ゴジラ」が大好きだったというティム・バートンの好みも反映され、
「マーズ・アタック! 」や「スリーピー・ホロウ」の印象も受け継がれています。
もちろん、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」もね。
スパーキーってナイトメアのゼロに似てない?
ティム・バートンは、オリジナル版の「フランケンウィニー」からはじまり、
様々な成功を経てこのリメイク版「フランケンウィニー」に返ってきたと
思いました。29分が87分に膨らんだように、彼の夢と実績も膨らんでいた。
試写の翌日、TOHOシネマズ六本木ヒルズに行ったら、劇場ロビーには
大型フランケン・ツリー。そしてガラス壁面全体には57個のスパーキーが
飾られていました。ツリーの上にはビカビカのカミナリマーク。
映画「フランケンウィニー」は、12/15から公開です。
12/4からはビックロ新宿東口店にて「フランケンウィニー アート展」が
開催されるほか、全国のユニクロでは「フランケンウィニー」グッズも発売。
ユニクロで販売されるTシャツ、パーカーは、Q-pot.×ユニクロのコラボなのです。
また、同時にQ-pot.では「フランケン・ウィニー」のアクセサリーも販売。
(Q-pot.×ユニクロ コラボTシャツ・パーカーとアクセサリーの情報はコチラ→)
これまた、ワタシの好き×好き、夢のコラボレーションです。
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- by みっきー