ココロの栄養(本や映画など) | WOMANIA
2015.09.21 Monday 10:10

心が動く ダンボー写真展で出会った「365 Days of Danboard」

365 Days of Danboard

9月23日までソラマチで開催されている「ダンボー写真展」に行ってきました。
ダンボーとは、漫画「よつばと!」に登場する段ボール製の着ぐるみ。
そのシンプルでふざけた出で立ちが愛らしく、「よつばと!」を脱し、
ひとつのキャラクターとして有名になってきました。
ワタシも数年前、幼馴染から「リボルテックダンボーが欲しいねん」と
いきなり告白されて、知ったし(笑)ちなみに「リボルテックダンボー」は
海洋堂から発売された、ダンボーのフィギュアのことです。
要は、幼馴染は、当時、それを買うか買わないかで迷っていたという。

ダンボー写真展

「ダンボー写真展」では、そんなダンボーのフィギュアを使い、
アメリカの写真家アリエル・ナデルが撮影した写真を見ることが出来ます。
ソラマチ5階のスペース634で開催されていました。

等身大ダンボー!

入場無料だし、ワタシも幼馴染をきっかけにダンボーが好きだし、
観てみようかな?くらいの気持ちで行ったら、これがビックリ☆
めちゃめちゃ良いでないの!
被写体がフィギュアであることを忘れさせるような叙情的な作品です。
最初の数枚で、ほっこり、そこから先は命を吹き込まれたダンボーに
くすりとしたり、なんだか、切なくなってきたり。。。
嗚呼、これが「こころが、うごきだす。」ということかと思いました。

ダンボーでカンドー

正直、ダンボーにここまで感動すると思わなかった(笑)

この写真家さん、とにかく写真が優しくて、丁寧です。
ダンボーのことが大好きで、ダンボーに命を吹き込んでいるのが伝わってきます。
テクニックだけでなくセンスもピカイチだなと思っていたら。。。

ティーンエイジャーの作品です

なんと!撮影当時は、ティーンエイジャーの女の子だという!
日本発の「ダンボー」の写真をアメリカ人の写真家が撮っているだけでも
驚きなのに、さらに、10代の女の子がこれだけの作品を作っていたなんて。
ますます、その作品たちが愛おしく思え、会場で写真集を買ってきました。

写真集を買ってきました

「ダンボー写真展」では、写真集に収録されなかったカットも含め
約340点以上が展示されています。そのほか、ダンボーの劇場用ショートフィルム
「Le Danboard」の上映や、歴代の企業コラボダンボーの展示、
コミックス試し読みコーナーなども。ショートフィルムもステキでした。
23日で終わってしまうけれど、ソラマチに行く機会があるなら、ぜひ!

そして、写真展に行けないひとは写真集「365 Days of Danboard」を。
帰宅後、相棒に写真集を見せたら、予想外に夢中になっていました。
そこには、ダンボーをよく知らないひとも魅了する世界があると思います。
ふんわり優しい気持ちにしてくれる写真たち。

ダンボーグッズも買ってきました

こちらは、併設の公式ショップ「よつばとダンボーストア」で買ってきたグッズ。
ワタシの中でダンボー熱再燃です。

Amazonでの購入はこちら→365 Days of Danboard
楽天ブックスでの購入はこちら→365 Days of Danboard [ アリエル・ナデル ]

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2015.04.05 Sunday 20:02

本物を聴く!新垣隆&磯絵里子CDアルバム「ロンド」発売記念コンサート

新垣隆&磯絵里子デュオ・コンサート

2015年3月30日東京文化会館小ホールで行われた、あの新垣隆さんと
バイオリニスト磯絵里子さんのデュオ・コンサートに行ってきました。
今回の公演は、3月11日に発売されたCDアルバム「ロンド」の
発売記念コンサートということ。「ロンド」はバイオリン名曲集です。

久しぶりのクラシックコンサート。
しかも、奏者のひとりは、あの新垣隆さん。
何が行われるのだろう、どんな曲を聴かせてくれるのだろうと、
様々な意味で、ワクワクしながら会場を訪れました。

今回のデュオ・コンサートでは、「ロンド」の収録曲中心の構成。
「ロンド」には、誰もが一度は耳にしたことがあるような名曲のほか、
新垣さんの作曲による「ロンド」「哀しい鳥」も収録されています。

<プログラム>
・モンティ:チャルダーシュ
・ドヴォルザーク(クライスラー編):わが母の教え給いし歌
・ドビュッシー(ハイフェッツ編):ゴリウォーグのケークウォーク
・ドビュッシー:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
・サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
―休憩―
・新垣隆:この日のために桜をテーマにした即興曲 ※プログラム未掲載
・新垣隆:ロンド
・ディニク:ひばり
・サン=サーンス(ハイフェッツ編):白鳥
・ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌
・新垣隆:哀しい鳥
・マスネ:タイスの瞑想曲
・サラサーテ:カルメン幻想曲
アンコール
・ポンセ(ハイフェッツ編):エストレリータ
・クライスラー:愛の喜び


全15曲、約2時間のコンサートでした。

全15曲

冒頭一曲目から、ワタシの好きな「チャルダーシュ」!!!
「チャルダーシュ(チャルダッシュ)」は、浅田真央ちゃんを思い出すよね。
強いリズム性とセンチメンタルなメロディー、民族舞踊的なノスタルジーを
併せ持つ音楽が大好きなワタシにとって、このお二人の「チャルダーシュ」は
少し衝撃的でした。耳慣れた旋律のはずなのに、想像より優しく響く。。。
あの狂おしいほど、情熱的で扇情的な表現はどこにいったの?
磯さんのバイオリンには、苦しさが感じられない?
(もちろん、技巧的には充分に「しんどい」曲ですけれど)
新垣さんのピアノも、それにそっと寄り添うかのよう。
「こんなチャルダーシュがあるんだ!」と、改めて音の表現力を実感しました。
同じ曲を誰が演奏したとしても同じではない、それが演奏表現ということ。

それは、「ツィゴイネルワイゼン」や「カルメン幻想曲」でも感じられました。
ワタシ、サラサーテも好きだから。
有名な曲だからこそ、感じるジブンの中にある音の記憶との違い。
これが、クラシックコンサートの面白さでもあると思います。
ポップスやロックなどは、カバーじゃない限り「その人たちの楽曲」だもの。
クラシックは「難しそう」「眠くなりそう」と思うひとは、
「知っている曲」が多いCDやコンサートを選ぶと良いかもしれません。

CDアルバム「ロンド」

そういう意味でも、このCDアルバム「ロンド」はオススメです。
聴けば、「あ!コレ、知ってる!」と思う曲が多いはず。
「ロンド」は、会場のロビーでも販売されていました。

サイン会あります!

ロビーでは、公演後にお二人によるサイン会が!
会場でCDを購入すると、このサイン会に参加できるシステム。
お二人とも公演後でお疲れのはずなのに、とても丁寧に対応されていました。

公演後のお二人

終了後に撮らせていただいたお写真。

新垣さんと磯さんは、学生時代の頃からのお付き合いだということ。
その昔にも、新垣さんと磯さんは、この東京文化会館で同じように
コンサートをされたことがあるのだそうです。
そんなお二人は、演奏部分の息もピッタリ。
姐肌な磯さんが、全体をまとめ、新垣さんや会をぐいぐいと引っ張ってゆきます。
磯さんのMCは、新垣さんのゴーストライター騒動にまで、あっけらかんと触れ、
笑いにし、会場を温かい空気に変えてくれました。これが磯さん流の優しさ。
意図せぬことで話題になってしまったあと、「腫れ物に触る」ように
扱われれば扱われるほど、逆にツライことってたくさんあるよね。
だからといって、何も無かったようにするのも不自然。。。
観客はみんな、ちょっとは「何か」に興味を持っているわけだし。
新垣さんと信頼関係があり、素晴らしい音楽を一緒に届けられる磯さんだから
出来ることなんだな、と思いました。最高の再スタートだと思います。

素晴らしき音楽家

この日の演奏の中では、前日まで公演をされていたという東北にちなみ
「あまちゃん」のメロディーや、この時期に合わせた桜のメロディーを
新垣さんが即興で伴奏に織り込んでいたりもしました。
新垣さんは、朴訥とした印象の方だけれど、音には遊び心がいっぱい。
時折、譜面からも外れてしまう新垣さんの「音」は、
きっと「何の曲」「誰の曲」なんて枠にはまっていないのです。
だから、あんな騒動にもなってしまったんだと思う。
ワタシ、あのときの会見を見ていて、「このひと、たぶん、芸術のこと以外
何も考えてない、解らない、欲のない本物の芸術家だな」と思ったもの(笑)

アンコールの1曲目として演奏されたのは、ポンセの「エストレリータ」でした。
「小さな星」という意味の「エストレリータ」は、控えめな新垣さんに
ふさわしく。。。そして、なんと!この曲を作曲したポンセは著作権の申請を
していなかったというのです!あれ?誰かに通じるものがある。。。?
それでも、有名になり、今も演奏され続けるポンセの「エストレリータ」。
真の音楽というものには、「名前」なんて関係ないのかもしれませんね。

新垣さんと磯さんのコンサートは、来年1月まで全国各地で行われます。

新垣隆&磯絵里子コンサート・スケジュール(2015年2月現在)
5月22日(金)川口総合文化センターリリア音楽ホール
6月14日(日)飛騨スピリットガーデンホール
7月16日(木)愛知県立芸術劇場(コンサートホール)
7月20日(月・祝)石川県立音楽堂(コンサートホール
8月28日(金)横浜みなとみらいホール
9月8日(火)札幌コンサートホール キタラ(大ホール)
9月23日(水・祝)福知山市厚生会館
9月26日(土)山梨 コラニー文化ホール(小ホール)
10月15日(木)紀尾井ホール(新垣隆コンサート)
11月11日(水)浜離宮朝日ホール
12月4日(金)長野県民文化会館(中ホール)
2016年1月9日(土)富山県民会館(大ホール)
2016年1月16日(土)加東市やしろ国際学習塾L.O.Cホール
2016年1月17日(日)福井ハーモニーホール

チケットぴあ

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2014.05.04 Sunday 01:23

文章が伝えてくれるガイドブック せとうち文庫「瀬戸内ゴーランド」

せとうち文庫「瀬戸内ゴーランド」

瀬戸内しまのわが発行する、せとうち文庫「瀬戸内ゴーランド」を読みました。
瀬戸内しまのわとは、広島、愛媛が挟む瀬戸内海に浮かぶ島々を中心に
豊かな地域資源を発掘し、磨き上げ、新たな魅力を発信するイベントです。
春から秋にかけ季節ごとに、瀬戸内海の各地で多彩なイベントが開催されるそう。
平たく言えば、地元民、観光客問わず、みんなで盛り上げて、
「地域を元気にする」イベントだと思います。
「しまのわ」は、「島の和」であり「島の輪」。
都道府県単位ではなく、瀬戸内というロケーションを舞台にした、
広域連携も新しい試みのひとつで、それこそが「しまのわ」の魅力じゃないかな。
海の上に線が引かれているわけでなし、一緒に楽しんで盛り上げちゃおうって企画。

せとうち文庫「瀬戸内ゴーランド 瀬戸内しまのわをめぐる13の読み物」は
「瀬戸内しまのわ2014」実行委員会が発行する、無料の文庫本です。
「瀬戸内しまのわ2014」に参加する、島やまちにつながる人たちが、
思い思いに書いたり語ったりした13の読み物で構成。
本屋大賞を受賞した「村上海賊の娘」の著者 和田竜や、
直木賞受賞作家の辻村深月、D&DEPARTMENTディレクターのナガオカケンメイ、
建築家の谷尻誠など、豪華な面々の小説やエッセイ、インタビュー、旅行記が
詰め込まれていました。ひとつひとつは短くてさくっと読めちゃいます。

高知に向かう飛行機の中で

「瀬戸内ゴーランド」を、ワタシは羽田から高知へ向かう飛行機の中で読みました。
この頃、忙しい日々を過ごしていたので、ゆっくりひとやすみ読書。
高知県は直接、瀬戸内海に面していないけれど、まぁ、四国というくくりで
見たら、ご近所ですし(笑)読みながら、西モードにスイッチです。

薄めの文庫なので、フライト時間のうちに1冊まるっと読み終わりました。
たぶん、1時間弱で読めたんじゃないかな。夢中になりました。

しおりも可愛い

ちゃんと、かわいいしおりも付いている「瀬戸内ゴーランド」。
これも、観光パンフレットのひとつだと思うのですが、よく出来ています。
そういう、徹底した世界観作りって好き。
本気でとことんこだわったからこその完成度だと思います。
ディレクターさんのセンスもそれを承認する委員会もステキだなぁ。

肝心の内容はといいますと。
読みながら、なんだかじんわり胸が温かくなってきたワタシ。
内容やテーマは見事にバラバラだし、泣ける!とか、超感動!的な話はありません。

ただ、少なからず、しまなみに触れてきたワタシの中で、
それぞれの中に出てくるものと、実際の景色やモノ、コトがリンクしたという。

思い出がよみがえる

「あっ、ここ知ってる!」「そうそう!美味しかった!」「いいとこなんだよね」
そんな風に思い出を懐かしみ、愛しむことが出来る内容。
そして、知らなかった場所は、「今度はここに行きたいなぁ」と思わせてくれます。

個人的には、小説「音戸の花嫁アゲイン」がお気に入り。
ページ数も多い、「瀬戸内ゴーランド」の中では、読み応えがある作品なのですが、
「瀬戸の花嫁」のモデルだともいう、音戸の渡船も興味深く。
音戸に行ったことがないから、余計に想像が膨らみます。
ストーリー自体が本企画とリンクしていて、主人公の女性が
「瀬戸内しまのわイベントの企画募集」に参加するのもユニークでした。

コレ、全部出てきましたよ!

ワタシがサイクリングをした瀬戸田がまるっと出てきたのは嬉しかったな。
出てくる、モノや景色ひとつひとつが思い浮かびます。
本当に、瀬戸田はいいところです!

尾道や鞆も出てきましたよ

尾道や鞆も出てきました。
こうして、内容の中から、知っているものを探すのも、この本の醍醐味。

冒頭に「この本に願うこと」という編集長のコラムがあるのですが、
そこに書かれていた内容は多くのひとが感じていることではないかと思います。
実際、ワタシもそうでした。

原爆ドームと平和公園と広島焼きしか思い浮かばず、それを2、3度ずつ
経験した後は、もう寄り道するところがない。またもみぢ饅頭にトラウマがあり
牡蠣にアレルギーがある身ではお土産を買う楽しみもあまりない。


まぁ、ワタシは広島に近い兵庫県出身だから、もう少し広島のことは
知っていたし、牡蠣も大好きだから、もう少し興味は持てますが(笑)
でも、言いたいことはすごくわかる。
そもそも近いからこそ、中学の修学旅行で行っちゃったしね。

でも、そんなワタシに新しい広島の魅力を教えてくれたのは、
間違いなく瀬戸内の島々。
「そうか!ここも広島か!」「瀬戸内って良いところだなー」
「こういうのも日本のリゾートって呼んで良いんじゃない?」
そんな風に思えました。ワタシがそれまで抱いていた、世界遺産を
中心とする広島のイメージが、がらりと変わったという。
広島には、たくさんの魅力が溢れています。

見所いっぱいの写真がたくさん掲載されている観光ガイドブックも良いけれど。
「瀬戸内ゴーランド」は、文章が伝えてくれるガイドブック。
視覚的情報ではなく、文章が伝え、そこから想像を膨らませてみる
そんなガイドブックも良いんじゃない?
「読み終わったとき、瀬戸内への旅支度を始めたくなる。そんな心のガイドブック」
というのはまさしくです。「瀬戸内ゴーランド」は、関係市町、観光案内所、
図書館などへ順次配布されているそう。機会があったら、読んでみて欲しいです。

【追記】
「瀬戸内ゴーランド」の設置場所まとめを見つけました。
しまのわさんマップ&瀬戸内ゴーランド設置場所
「しまのわさんマップ」と「瀬戸内ゴーランド」の取り扱いがあるので
ご注意ください。お近くの方はぜひ!

さらに、銀座にある広島ブランドショップ「TAU」でも設置とのことです。

瀬戸内しまのわ


 関 連 記 事 

・2013年春 広島への旅 〜町並み保存地区・神楽・宮島登山・牡蠣満喫〜

・広島県観光課主催 「広島の瀬戸内海を巡る アクティブ女子旅」

・2011年春 広島への旅




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2014.02.18 Tuesday 10:47

シルク・ドゥ・ソレイユが作ったファンタジー「OVO(オーヴォ)」

ダイハツ「OVO(オーヴォ)」

2/12から、大好きなシルク・ドゥ・ソレイユのツアーショー
ダイハツ OVO(オーヴォ) 日本公演がついにスタート!
今回、ゲネプロ(公開リハーサル)にフジテレビよりご招待いただき、
ひとあしお先に観ることが出来ました。雪のちらつく中での「OVO」鑑賞。

ワタシのシルク歴は、今年で10年。
2004年9月にラスベガスで観た「O(オー)」をはじめとし、
「コルテオ」「ZED(ゼッド)」「KOOZA(クーザ)」と続きます。
前回のツアーショーの「KOOZA」は、ゲネプロと本公演と2回観ました。

今回の「OVO」は、会場がお台場になっています。
お台場のダイバーシティのガンダムの向かい、パレットタウンの隣。
お台場ビックトップという、仮設の「OVO」のための専用会場です。
最寄り駅であるりんかい線東京テレポート駅からは各所が「OVO」だらけ。
外からみた会場の様子もこれまでより期待感高まる雰囲気でした。

「OVO」は、この昆虫の顔文字のようなタイトルからも想像できるように
トンボやアリ、チョウなどの虫たちの物語。
草木の下の世界のとあるコミュニティが舞台です。
コレ、シルク・ドゥ・ソレイユ史上初の「人間」が登場しない作品ということ。
虫たちが登場人物となり、恋や騒動を描いたファンタジー作品です。
また、タイトルの「OVO」はポルトガル語で「卵」を意味するそう。
メインビジュアルにもあるように、「卵」もキーとして出てきました。

シルク・ドゥ・ソレイユの舞台は言語を介しません。
明確なセリフは無いのですが、なんとなく英語や上演国語(今回は日本語)が
混じった声を発し、理解出来るようになっています。
ストーリーが中心なのではなく、アクロバットなどのパフォーマンスを
通じて、何かを感じてゆく感じ。舞台装置、演出、音楽、パフォーマンス、
衣装、観客とのコミュニケーション、それら全てが合わさったものが
シルク・ドゥ・ソレイユです。そして、どれもが見どころ。

「OVO」は、大きな卵を背負って、どこからともなくコミュニティに
やってきた青年「フォーリナー」とコミュニティにいたひとりぼっちの少女
「レディーバグ」、コミュニティのリーダーの「マスター・フリッポ」の
3匹が話の中心です。流れ者の青年と魅力的な少女の恋と、
それを応援する、お節介でおちゃめなおじさんといった風。

そして、彼らをとりまくトンボやアリ、蝶、ホタル、コガネムシ、蜘蛛、
ノミ、コオロギたちによるパフォーマンス。

アンツ

これは、「アンツ」(蟻)。虫サイズなのでキウイも大きいです。
キウイ、トウモロコシ、ナスを倒立した足の上にのせ、
くるくる回したり飛ばしたりといったフットジャグリングを披露。
虫って基本、集団なことが多いよね。
そのあたりの特徴を上手くパフォーマンスのコンビネーションに
取り入れているなと思いました。パフォーマーさんたちの動きも
「コレ、実際の虫の動きをずいぶん研究したんだろうな」と思えるもの。
リアリティを追求しながら、シルク・ドゥ・ソレイユの
パフォーマンスとして昇華してあります。

ただ、虫たちの小さい世界の話だからか、全体的にダイナミックさには
欠けるかなという印象でした。もちろん、ロープやワイヤーを使っての
パフォーマンス、アクロバットはそれぞれに素晴らしいですが、
それは、これまでのシルク・ドゥ・ソレイユの演目にもあったもの。
「OVO」らしさ、「OVO」の目玉としてのパフォーマンスが少ないです。
お話もパフォーマンスも可愛らしくまとめてあるといった感じ。

フライング・アクト

コガネムシの一群が行った「フライング・アクト」が一番の大技かな。
大掛かりな装置とダイナミックなパフォーマンスだけを期待すると
ちょっと物足りなさを感じてしまうかもしれません。

そんな中で、ワタシが一番のパフォーマンスとして魅了されたのは
クライマックスの「ウォール」。「いつの間に出てきたの?」と驚く
舞台転換で登場した垂直に立つ大きな壁をコオロギが飛び回り、駆け上がります。
この壁面は、シルクツアーショー史上最大のセットなんだって。

ウォール

いつの間にか舞台中央にはトランポリンなんかもあって、跳ねる、駆ける、
飛ぶのパフォーマンスは圧巻です。すごく楽しい雰囲気。

また、今回も「KOOZA」同様、音楽が良い!という印象も受けました。
音楽というパフォーマンスも前に出てきています。
その最たるものが、エンディングで使われている「Banquete」という曲。
コレ、CMでも使われているし、会場ロビーでもずっとかかっています。
CMでもおじさんの「ばん くえーてー」という声からはじまる出だしが
耳に残っているひとも多いのでは?あの「ばん くえーてー」は、英語の
「Banquet(宴)」のことなのね。あの声は「さあ、宴じゃ、宴じゃー!」
みたいな意味だったんだ!こういうことだったのか!とエンディングで
理解することとなりました。ということで、今回もCDを購入。
「Banquete」をリピート再生しながら、この記事を書いています。

「OVO」は、シルク初の女性演出家が手掛けた作品だそうです。
たしかに女性らしい細やかな演出や可愛らしい想像力が反映されているよう。
反面、登場人物が虫たちになったので、「生命の躍動」や切り込むような
緊迫感は少なくなったかな。これまでのシルク・ドゥ・ソレイユには
いつも「生」や「死」、「夢」や「限界」を感じてきました。
今回の「OVO」では、全く違った一面を見せてくれたと思います。

「OVO」東京公演は、6/29まで。
この後、大阪、名古屋、福岡、仙台と約1年以上をかけて続きます。
「KOOZA」のとき、東日本大震災の影響で中止となった仙台公演も復活。

ダイハツ オーヴォ 日本公演 <オフィシャルサイト>

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 関 連 記 事 

・シルク・ドゥ・ソレイユ 「KOOZA(クーザ)」 2度目で感じたこと

・夢と現実が出会う場所 シルク・ドゥ・ソレイユ 「コルテオ」

・手をのばせばそこにある夢と魔法 シルク・ドゥ・ソレイユ 「ZED」

・夢と魔法の舞台裏 シルク・ドゥ・ソレイユ 「ZED」 バックステージツアー

・躍動する生命の芸術 〜シルク・ドゥ・ソレイユの世界〜




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2013.10.01 Tuesday 21:51

映画「謝罪の王様」

謝罪の王様

9/28(土)から公開されている映画「謝罪の王様」をひとあし早く
試写会で観ていました。コレ、映画館の予告で知ったときから見たかったの。
脚本・宮藤官九郎、主演・阿部サダヲ、監督・水田伸生の
『舞妓Haaaan!!!』チームによる、コメディ映画です。

ストーリーは、阿部サダヲ演じる主人公の「謝罪師」を生業とする男が
様々な事件を謝罪のテクニックを駆使して解決していくというもの。
謝罪師が掲げる東京謝罪センターには、あらゆるケースの
謝罪案件が持ち込まれ、一見、オムニバス形式になっています。
でも、実はどのケースも繋がっているという仕立て。
あのときのあのひとは、ここのこのひとと関係があったのかとか、
あのシーンの裏ではこんなことがあったのかと、少々神様のご都合主義を
感じさせながらも、楽しめる作りになっています。

基本的には、「そんなバカな!」「そんなんだったら苦労しないよ!」と
思いつつ、楽しいエンターテイメント映画。馬鹿馬鹿しいことを
本気でやってて、芸も細かくて、面白い。

謝罪案件は恐い人にうっかり接触事故を起こしてしまったことの謝罪にはじまり、
セクハラで訴えられたこと、芸能人夫婦の息子の不祥事の謝罪会見、
ずっと気にしていた幼い娘への叱り方、そして、ある映画が発端になった
国際問題へと続きます。そこへ、どうして男が謝罪師になったのかの
きっかけになったエピソードなども挟みつつ。
前半はテンポがよく、ひょいひょい謝って、どんどん解決です。
後半というか、国際問題のあたりのくだりは長く、ダレ気味。

ただ、まぁ、細かい芸を仕込み過ぎたからダレちゃったのかもしれませんが、
謝罪が誤解を生み、謝っても謝っても、すんなりいかないことというのは
世の中にはよくあること。そのあたりを表現したかったのかなとも思います。

作中に出てきた中で、「なるほど!」と思ったこと。

謝罪して欲しいということは、基本、許したいということ。
ただ引っ込みがつかなくなってしまっているだけかもしれません。
もしかしたら、もう許しているのかもしれませんよ?


この部分は、映画の中でも限られたケースの中での話だったし、
全てのシーンに当てはまるわけではないけれど、
思い起こせば、そういうことって多いような気がします。
本当に許しがたいこととか、ワタシの人生に関係ないと思うことって
「謝ってどうなるの?」「で、どうするの?」って冷めちゃうもの。
「謝ってよ!」「ごめんって言えや!」ってことは
「謝ったら許す」という気持ちの表れなのかもしれないなぁと。

謝罪というのは、感の気持ちを忘れたなのだそうです。

もちろん、誤解や予期せぬ出来事もあるけれど、常日頃から
もっと様々なことに「ありがとう」と心配りを持って過ごしていれば、
謝罪しなければならないケースに陥ることも少ないのではということ。

この映画に出てくる謝罪をするひとは、本当に悪い部分もありますが、
謝り方を知らなかったり、その表現が判らなかったり、タイミングを
逃してしまうひとたち。謝罪師が導く謝罪の内容や方法は、冷静に考えたら
「そんなことで許されるの?」という、ユニークで馬鹿馬鹿しいものです。
現実社会、この映画と同じように謝ったら怒られると思う(笑)

でも、この映画は「絶対、許さない」という遺恨を描いているのではなく、
「謝った」「謝らない」「ごめんて言え!」「気が済まない」という
いざこざは本当はすごく見苦しくて、はたから見たらくだらなくて、
進歩的ではないのでは?と教えてくれているのではないかと思いました。

世の中には許しがたいこともたくさんあるけれど。
「謝る」映画を観てみたら、「受け入れる」ことも大事なんだなと考えた次第。
だって、謝ったって時間や状況が元に戻るわけじゃないもんね。
だったら、その状況を、その事態を、謝罪の気持ちを受け入れるしかないんだ。
謝罪というのは、そこに気持ちを持ってゆくための、
持っていってもらうためのステップなのかもしれません。

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プロフィール
MIKI
「ウーマニア」は、WOMANとMANIAをたした造語です。このブログに書いていることは、ワタシの個人的な感想や価値観に基づいています。また、税率、価格表記、商品情報などに関しては掲載日現在のものに由来していますのでご注意ください。許可の無いサイト内のコンテンツの引用・転載は禁止します。


  





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